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手をついた時や重い物を持った時に右手首が痛む40代女性の症例

執筆者の写真: osakabe-seikotsuin
osakabe-seikotsuin
9月12日
読了時間: 5分


こんにちは!おさかべ整骨院院長の越阪部仁一です。

今回の症例は40代女性、デスクワークのお仕事をされている手首の痛みでお悩みの方です。


来院時のお悩み

右手首の痛みで来院されました。

特に困っていたのは、

  • 右手を床や机などについた時

  • 重い荷物を右手で持った時

に右手首へ痛みが出ることでした。

医療機関を受診し、レントゲン・MRI検査を受けましたが、画像上では特に問題を指摘されなかったとのことでした。

病院では右手首の腱鞘炎と診断されていましたが、症状が続いていたため当院へ来院されました。


当院で確認した身体の状態

まず右手首の動きを確認しました。

手首を背屈、つまり手の甲側へ反らす動きをすると、普段感じている右手首の痛みが出ました。

一方、手首だけでなく肘から前腕にかけても確認しました。

中指を伸ばして抵抗をかけるテストなどでは、症状の再現はみられませんでした。また、肘の外側上顆周辺にも目立った圧痛はありませんでした。

橈骨茎状突起周辺についても確認しましたが、強い圧痛はみられませんでした。

こうした所見から、当院では手首周辺だけに問題を限定せず、肘関節から前腕、手首まで範囲を広げて評価する必要があると考えました。


手首以外で気になった所見

詳しく確認していくと、特に気になったのが右の腕橈関節周辺と橈骨の状態でした。

腕橈関節周辺には関節を包む関節包の動きに硬さがみられました。

また、橈骨頭周辺を確認すると後方への位置変化がみられ、その周辺には圧痛もありました。

さらに手関節周辺では月状骨を含めた手根骨の状態についても確認しました。

右手首が痛いからといって、痛みを感じている手首だけに施術部位を限定するのではなく、肘―前腕―手首が一連の動きとしてどのように機能しているのかを確認しました。


院長が考えたこと

来院時には医療機関で腱鞘炎と診断されていました。

もちろん医療機関での診断を否定するものではありません。

ただ、当院で身体を確認したところ、橈骨茎状突起周辺に目立った圧痛がなく、抵抗を加えた伸展テストでも症状の再現がみられませんでした。

また、外側上顆周辺の圧痛も目立たなかったため、テニス肘などでみられる所見についても今回の症状との関連性は高くないのではないかと考えました。

その一方で、腕橈関節周辺の関節包の硬さ、橈骨頭周辺の位置や圧痛など、肘から前腕にかけて気になる所見が確認できました。

そこで今回は、痛みを感じている手首だけを施術するのではなく、腕橈関節や橈骨の動きも含めてアプローチすることにしました。


行った施術

まず、腕橈関節を包んでいる関節包周辺に硬さがみられたため、状態を確認しながら軟部組織・関節包へのリリースを行いました。

次に、圧痛と位置の変化がみられた右橈骨頭周辺に対して、関節の動きを整えることを目的とした関節モビライゼーションを行いました。

施術中も、手首を動かした時の痛みがどのように変化するかを確認しながら進めました。


初回施術後の変化

初回来院時の痛みを10とすると、施術後には7〜8程度まで変化がみられました。

この段階ではまだ痛みが残っていたため、1回の変化だけで判断せず、次回来院時にも同じ部位を中心に状態を確認することにしました。


2回目の来院

2回目も、初回に気になった腕橈関節周辺や橈骨頭周辺の状態を確認し、同様の施術を行いました。

その結果、右手首を動かした時の痛みについて、来院当初を10とした場合、1〜2程度まで軽くなったとのことでした。

初回だけではなく2回目の施術でも変化がみられたことから、当院では今回の右手首の症状について、痛みを感じている手首そのものだけでなく、肘関節や橈骨を含めた前腕の関節機能も症状に関係していた可能性を考えています。

今後も経過を確認しながら施術を行っていきます。


院長から

今回の症例で大切だと感じたのは、「痛い場所」と「身体を確認して気になる場所」が必ずしも同じとは限らないということです。

患者さんが感じていた痛みは右手首でした。

しかし、手首の動きだけでなく、圧痛の場所や抵抗を加えたテスト、肘・前腕の関節の状態まで確認していくと、腕橈関節や橈骨頭周辺にも気になる所見がありました。

そのため、右手首だけに施術を行うのではなく、肘から前腕、手首まで一連の動きとして確認しながら施術を組み立てました。

レントゲンやMRIで大きな問題を指摘されていなくても、手をついた時や荷物を持った時など、特定の動作で痛みが続いている場合があります。

おさかべ整骨院では、**「どこが痛いか」だけではなく、「どんな動作で痛いのか」「どの検査で症状が再現されるのか」「周囲の関節がどのように動いているのか」**まで確認しながら身体の状態を評価していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。同じような症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。それではおだいじにどうぞ!


※手首の痛みには骨折、靱帯損傷、神経障害、炎症などさまざまな原因があります。症状や受傷状況によっては医療機関での検査・診察が必要です。

※本記事は当院で確認した一症例についてご紹介したものです。施術による変化や経過には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。


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